◆サラウンドシステムの音声規格って...??:ホームシアター・チャンネル

映画に使われる主な音声規格には「ドルビー」と「DTS」などがあります....

映画に使われる主な音声規格

映画館で上映される映画に採用されているサラウンドシステムに使われいている音声圧縮方式には「ドルビー」の方式と「DTS」の方式などがあります。そして、映画のDVDやブルーレイなどにもこの方式で圧縮された音声データが採用されています。

【関連事項】


▼ドルビーデジタル

ドルビーデジタルはドルビーラボラトリーズが開発した、音声のデジタル符号化方式で、1.0chモノラルから5.1chサラウンドまでの音を、デジタル的に圧縮してデータ量を減らし、フィルムやDVDビデオなどに記録するのに用られます。DVDに収録している5.1chサラウンドは「ドルビーデジタル」が主流になっています。後発の規格「DTS」のほうが高音質と言われますが、再生機器に非対応のものもあることからDVDの場合「ドルビーデジタル」が、デファクトスタンダードになっています。


▼ドルビーデジタルサラウンドEX

リアセンターを加えた6.1chサラウンド形式。ドルビーデジタルと上位互換性があり、EX非対応の環境で使用すると5.1chサラウンドで再生されます。


▼ドルビーデジタルプラス

ドルビーデジタルプラスは、ブルーレイディスクなどの次世代DVD規格向けに開発された次世代音声技術です。最大7.1chサラウンドで可逆圧縮音声も収録可能。再生機器にはドルビーデジタルプラス(DD+)をドルビーデジタル (5.1chサラウンド) に変換する機能が標準搭載されており、既存のAVアンプ等でもサラウンドが再生できるように互換性が確保されています。


▼ドルビーTrueHD

ドルビーTrueHD とは、ドルビーラボラトリーズによる可逆音声コーデック(コーデックとは、符号化方式を使ってデータのエンコード(符号化)とデコード(復号)を双方向にできる装置やソフトウェアのこと)でブルーレイの音声データに使用されています。 TrueHDは、BDビデオで、最大7.1chサラウンド(96kHz/24bit)や5.1chサラウンド(192kHz/24bit)の音声記録が可能。 ドルビーTrueHDは、HD映像と組み合わせることにより、ハイクオリティなホームシアター体験を可能にします。 現行のA/Vレシーバーやホームシアターシステムとの互換性を保持した上で、より高音質のオーディオを提供することが出来ます。 接続はHDMI端子によって、ケーブル1本で簡単に接続HDクオリティの映像と音声をデジタル伝送することが出来ます。


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▼DTS

DTS(デジタル・シアター・システムズ)は、米国デジタル・シアター・システムズ社が提供する音声のデジタル圧縮記録、再生方式です。 1993年に上映されたスティーヴン・スピルバーグ監督のの映画「ジュラシック・パーク」で初めて映画に採用。映画館やDVDビデオ、BDビデオ、プレイステーション3用ゲームソフトの音声トラックとして用いられています。ドルビーデジタルに比べて高音質です。DVDの場合はドルビーデジタルは標準採用されているため、DTSが単独で使用されることは無いようです。また、初期DVDプレーヤーやAVアンプには未対応の機器もあります。


▼DTSデジタルサラウンド

家庭用AVシステムにおいてDTSと呼ぶときには、一般にこれを指すことが多い。標準的には5.1chサラウンド(48kHz/24bit)として使用されています。


▼DTS-ES

5.1chサラウンドにサラウンドセンターを加えた6.1chサラウンド。DTSと互換性があり、DTS-ES非対応システムでは5.1chサラウンドで再生される。競合フォーマットではドルビーデジタルEXに相当。


▼DTS 96/24

96kHz/24ビットに高音質化されたDTS。ごく一部のDVDビデオで採用されている。非対応システムでも48kHz/24ビットで再生可能。


▼DTS-HDマスターオーディオ

DTS-HDマスターオーディオは、次世代DVD規格(ブルーレイディスク・HD DVD)でオプションとして採用された音声規格です。 従来のDTS形式の音声を一緒に収録しており、非対応システムではDTS部分が再生されます。DTSにおいてドルビーTrueHDに相当する規格です。


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